「えっ…い、今なんて言いました！？」
ページを読み進めていたら、思わず自分もマリエッタと同じように赤面してしまった。だって、あのディーが、いきなり真っ直ぐにプロポーズしてしまうのだから――。
魔女と騎士の“すれ違い”ロマンス
十悠が描く『嫌われ魔女と体が入れ替わったけれど、私は今日も元気に暮らしています！』。最新刊（770円、最大25%ポイント還元）では、主人公マリエッタがとうとうディーへの恋心を自覚する。これまで自分の気持ちに気づかず、どこか無邪気に接してきた彼女が、初めての恋にとまどいながらもお化粧したり、おもてなしを工夫したりと「恋する乙女」全開になる様子は、読んでいるこちらまで甘酸っぱい気持ちにさせてくれる。
だが問題は彼女の「立場」だ。今の身分は“嫌われ魔女”。さらにその正体は、なんと敵国の王女。この秘密がある限り、ディーとの関係を堂々と進展させるわけにはいかない。心が通じ合っているのに近づけない――この切なさが、読者の胸を強く締めつける。
ディーの真っ直ぐすぎる想い
そんなマリエッタの葛藤を知ってか知らずか、騎士ディーは一切の迷いなく想いを告げる。「俺と結婚してほしい」。彼のプロポーズは直球で、飾り気がなく、それでいて揺るぎない誠実さを持っている。
ディーは決して華やかな言葉を使うタイプではない。だからこそ、その一言には重みがあり、マリエッタだけでなく読者の心まで震わせる。
体が入れ替わるというユニークな設定
本作の魅力の一つは「体が入れ替わった魔女」というユニークな設定だ。嫌われ者として生きてきた魔女の体に入ったマリエッタは、その立場に苦労しつつも、持ち前の明るさと前向きさで周囲と関係を築いていく。
恋のときめきも、魔女としての不自由さも、すべてが彼女の成長に繋がっていく。入れ替わり設定が単なるギャグや便利な仕掛けに終わらず、キャラクターの内面を深く描くための要素になっているのが素晴らしい。
コメディとロマンスの絶妙なバランス
マリエッタの行動は時にドジで、可愛らしい失敗を繰り返す。そのたびに物語はクスッと笑えるコメディになるが、その裏には彼女のひたむきな恋心が隠されている。笑わせながらも胸をキュンとさせる、この緩急が本作の大きな魅力だ。
シリアスな背景と軽妙なやりとりのギャップが、読者を最後まで飽きさせない。
周辺展開とファンの盛り上がり
本作は電子書籍版を中心に人気を集めており、レビュー評価も高い。SNSでは「ディーのプロポーズに心臓がもたない！」「マリエッタの恋する乙女っぷりが可愛すぎる」といった声が多数見られる。
また、書店ごとの購入特典としてイラストカードや短編小冊子が配布されることもあり、コレクター欲を刺激する仕掛けも嬉しい。コミカライズ版から原作小説へ、逆に原作から漫画版へと興味を広げる読者も多いようだ。
無料試し読みができるサイト
興味を持った人は、まず試し読みから始めるのがおすすめだ。
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- コミックシーモア https://www.cmoa.jp/
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電子書籍サイトでは数話分を無料で楽しむことができ、マリエッタとディーの微笑ましいやりとりを体験できる。
恋と秘密のはざまで
『嫌われ魔女と体が入れ替わったけれど、私は今日も元気に暮らしています！』は、ただのラブコメではなく、「秘密を抱えた恋」という切ないテーマを描いている。嫌われ魔女という立場、敵国の王女という正体。それでも恋を選ぼうとするマリエッタの姿は、読者の心を強く打つ。
そして彼女を真っ直ぐに愛するディー。二人の関係がどのように進んでいくのか、続巻への期待がますます高まる。
